九九が覚えられない子に…“書かせない”練習法とは?
こんにちは、福長塾の久保田です!
「何度も書いているのに、九九がなかなか覚えられない」 「時間をかけて練習しても、順番がごちゃごちゃになってしまう」
このような声は、多くの保護者の方から寄せられます。
九九(かけ算九九)は、小学校2年生で習う非常に重要な内容ですが、単純な反復だけでは定着しにくいというのも事実です。
実は、九九は「書いて覚える」よりも、“聞いて・話して・使って”覚えるほうが、子どもにとって自然に身につきやすいのです。
この記事では、家庭で実践できる「書かせない」九九の練習法をご紹介します。
目次
- ○ 耳から覚える「音のリズム」を活用しよう
- ○ 親子で「言い合いっこ」しながら覚える
- ○ 書く前に「使う」!日常で九九を使わせよう
- ○ Q&A|よくある保護者の疑問にお答えします
- ○ まとめ|九九を“遊び”に変えれば、子どもは自然と覚える
耳から覚える「音のリズム」を活用しよう
九九は“歌”として覚えた方が圧倒的に覚えやすい!
人間の脳は、音やリズムに乗せた情報の方が記憶に残りやすいと言われています。これは九九にもピッタリ。
おすすめの方法:
・九九の音楽CDやYouTubeの九九ソングを一緒に聞く
・覚えたい段だけを繰り返し流す(例:6の段だけ流す)
・通学・お風呂・遊び時間など、“ながら時間”に自然と聞かせる
特に「リズムに乗って覚える」ことで、順番もごちゃごちゃになりにくくなります。
親子で「言い合いっこ」しながら覚える
九九は「音読」が一番の近道です。
保護者の方とテンポよく言い合う「九九キャッチボール」は、遊び感覚で反復できる最強のトレーニングです。
例:
・保護者「6×2は?」
・子ども「12!」
・保護者「6×3は?」
・子ども「18!」
時間を決めてテンポよく言い合うと、ゲーム感覚で楽しめます。
書く前に「使う」!日常で九九を使わせよう
九九は実生活の中にあふれています。
「使うことで覚える」機会を意識的につくることで、無理なく身につきます。
おすすめの声かけ・シーン:
・「1本120円のお菓子を3本買ったらいくらになる?」
・「4人でおはじきを6個ずつ配ったら、全部で何個?」
・「8×7がわからなくなったら、7×8でもOK!」(交換法則の気づき)
“日常の買い物”や“お手伝い”が九九の練習になるようにしてあげましょう。
Q&A|よくある保護者の疑問にお答えします
Q. 書かないと覚えられない子もいるのでは?
→もちろん、視覚タイプの子には「カード式」や「九九パズル」などの教材も有効です。ですが、最初から書くことに頼ると、苦手意識を持ってしまう子も多いので、まずは“音・リズム・会話”での定着を意識しましょう。
Q. どこまで覚えたかのチェック方法は?
→「1段ずつ」テスト形式で聞いてあげましょう。タイムを測ると子どもも楽しめます。順番だけでなく“バラバラ九九”も効果的です。
Q. いつまでに覚えたらいい?
→学校では2年生の秋〜冬までに習いますが、3年生になる前にしっかり定着していれば十分です。焦らず繰り返すことがカギです。
まとめ|九九を“遊び”に変えれば、子どもは自然と覚える
九九を覚えるには、単にノートに何度も書くよりも、
・音で覚える
・会話で使う
・日常で活かす
といった五感を使った学びが効果的です。
「ちゃんとやりなさい」ではなく、
「一緒にやろう」「クイズ出していい?」というスタンスで、
子どもの“覚えたい気持ち”を引き出すのが、保護者にできる最強のサポートです。
ぜひ、今日から九九の「書かせない練習法」、試してみてください!