【保護者必見】スマホは何歳から持たせるべき?─家庭で考えたい“年齢”より大切なこと─
こんにちは!福長塾の久保田です。
「うちの子、そろそろスマホを持たせた方がいいのかな?」 「周りの子はもうスマホを使っているみたいだけど…」
今やスマートフォンは、子どもたちの生活においても欠かせない存在になりつつあります。
しかし、保護者にとっては“どのタイミングでスマホを持たせるか”は非常に悩ましい問題です。 特に小学生や中学生においては、心と体の発達段階に差があるため、一律に「○歳からが正解!」とは言いきれません。
この記事では、年齢だけにとらわれず、お子さんの成長や家庭の価値観に応じた「スマホの持たせ方」を一緒に考えていきましょう。
目次
- ○ データで見る:子どもがスマホを持ち始める年齢
- ○ 年齢より大切なのは「使い方のルール」
- ○ スマホによるリスクとメリット
- ○ 保護者の“心配”と“信頼”のバランスをどうとる?
- ○ 実際にスマホを持たせるときの家庭ルール例
- ○ まとめ|「何歳から」ではなく「何ができるか」で判断しよう
データで見る:子どもがスマホを持ち始める年齢
総務省の調査(令和4年度)によると、スマートフォンを所有している子どもの割合は以下のようになっています:
・小学6年生:約40%
・中学1年生:約70%
・中学3年生:約90%
つまり、多くの家庭では中学入学をきっかけにスマホを持たせるケースが増えています。
特に「連絡手段として必要になる」「部活動や塾の情報共有」など、生活の中でスマホの利便性が高まる時期でもあるため、
“中学進学”はひとつの目安となっています。
しかし、小学生でも自宅のWi-Fi環境で使えるように「キッズ携帯」や「制限付きスマホ」を持たせる家庭も少なくありません。
年齢より大切なのは「使い方のルール」
スマホの所有年齢を考えるうえで重要なのは、年齢ではなく“使いこなせるか”という視点です。
・時間や場所を守って使えるか
・トラブルに巻き込まれたときに大人に相談できるか
・個人情報やネットの危険性について理解しているか
こうした「使うための素地」が整っているかを基準にすることが、年齢以上に大切です。
また、「最初からフルスペックのスマホを与える」のではなく、
段階的に使える範囲を広げていくという方法も効果的です。
たとえば:
・最初は連絡機能と地図アプリだけ
・SNSや動画アプリは保護者の許可があったときだけ
・夜〇時以降は使用禁止、など
スマホとの向き合い方は、大人でも難しいもの。
だからこそ、子どもには「自分を律する力」を少しずつ育てる意識が必要です。
スマホによるリスクとメリット
リスク
・長時間の使用による視力低下・睡眠不足
・SNSでのいじめやトラブル
・個人情報の流出や詐欺被害
・金や依存症のリスク
メリット
・緊急時の連絡手段として安心
・情報収集や学習アプリの活用
・仲間とのコミュニケーション手段
・ITリテラシーの育成につながる
スマホには確かにリスクがありますが、正しく使えば大きな力にもなります。
ポイントは「道具」として“どう使うか”を家庭でしっかり話し合うことです。
保護者の“心配”と“信頼”のバランスをどうとる?
「うちの子にはまだ早いかも…」という心配と、
「そろそろ任せてもいいかな?」という信頼。
このバランスに悩む保護者は多いです。
そこでおすすめなのが、スマホ導入の前に「我が家のスマホルール会議」を開くこと。
・使っていい時間帯や場所
・見てもいいサイトやアプリの種類
・トラブルが起きたときの対応方法
これらを親子で一緒に決めておくと、お互いの不安が軽減され、子どもも“自覚”を持ちやすくなります。
実際にスマホを持たせるときの家庭ルール例
・「21時以降はリビングに置く」
・「ダウンロードは親の許可を得る」
・「困ったことがあったら必ず報告」
・「1日〇時間まで」
・「SNSでのやりとりは家族にも見える形で」
ルールは厳しすぎても守れません。重要なのは守れる仕組みにすることと、
ルールを定期的に見直すことです。
まとめ|「何歳から」ではなく「何ができるか」で判断しよう
スマートフォンは便利で楽しいツールですが、使い方次第でリスクにもなります。
・「〇歳から」と年齢だけで判断するのではなく、
・どんな状況で使うのか
・どんなリテラシーを育てたいか
親子でどう向き合うかを踏まえて、家庭の方針を立てることが大切です。
お子さんと一緒にルールを作り、
「自分のスマホを自分でコントロールできる力」を少しずつ育てていきましょう。
福長塾では、こうした“家庭の学び”も大切にしながら、お子さま一人ひとりの成長に寄り添っています。