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【保護者必見!】割り算がスッとわかる!小学生に教えるときの3つのポイント

こんにちは!福長塾の久保田です。

日々、小学生から高校生まで、さまざまな子どもたちの学習をサポートしていますが、特に小学校の算数において「保護者の方がどう関わるか」はとても大切です。

今回は、多くのご家庭でつまずきがちな「割り算」について、家庭での教え方のポイントをまとめました。 「勉強を教えるのは苦手…」という方でも大丈夫。 お子さんの「なるほど!」を引き出すヒントになれば幸いです。

目次

はじめに|“わからない”の正体はどこにある?

「かけ算はすらすら言えるのに、割り算になると手が止まる」。これは実際に多くの小学生が経験する“つまづきポイント”です。

保護者の方にも,
「割り算ってどうやって説明すればいいの?」
「笔算に入る前にどう理解させればいい?」
といった声をよく聞きます。

割り算の難しさは、簡単な計算力ではなく、「意味の理解」にあります。
今回は、小学生に“スッと経験できる”ための3つの教え方を詳しくご紹介します。

1. 割り算=“分ける”の意味を体感させよう

割り算は「ある数をいくつかに分ける」操作です。
まずは、おやつのような近くにあるものを使って、実際に“分ける”体験をさせてみましょう。

たとば、
「10個のクッキーを二人で分けると?」
おはじきを一つずつ交互に配っていくと...
→「5個ずつになるね」=10 ￷÷ 2 = 5

このように「分けた結果」がそのまま“答え”になる感覚を身につけさせることで、式と意味がつながってきます。
絵を描いて説明するのも効果的です。

2. 答えは“いくつずつ”でも“何人分”でも!

割り算は「いくつずつ分けたら何人分になるか」
「何人で分けたらいくつずつになるか」
という、2つの方向から考えられます。

たとば,
「12 ￷ ÷ 3」?
→ 12個を3人に分けたら,1人4個
→ 12個を1人4個ずつ配ると,3人分

どちらも正解です。問題文の意味に合わせて、式の解釈を読み取る練習が必要です。

このような考え方の違いを、保護者がことばにしてあげると、孩の理解がより深まります。

3. あまりが出る問題は「分けきれなかった」を実感させる

割り算を教える中で、「あまり」が出る問題は特に混乱しやすいポイントです。
ここでは、“分けきれないものがある”という感覚をしっかり体験させましょう。

例:13 ÷ ￷ 4

おはじきを使って、4個ずつ配っていく
→ 3人に配ったところで12個使い,1個余る
→ 「3人に配れて,1個あまった」

これが「問いは3,あまり1」の意味です。

分け方を、手を動かしながら理解することで、「あまり」が単なる数字ではなく、分けきれなかった1つのイメージとして理解できるようになります。

Q&A|保護者の疑問に答えます!

Q. 筆算はいつ教えればいい?→ 筆算は、割り算の意味が理解できてからでOK。機械的な計算に入る前に「なぜそうなるのか」を伝えることが大切です。

Q. かけ算を使って割り算を説明していいの?→ もちろんOKです。
「3 × □ = 12 なら 12 ÷ 3=□」という逆算の発想はとても有効です。九九がしっかり定着していれば、むしろ割り算がスムーズに入れます。

Q. あまりを小数にするのはいつから?→ これは中学年以降の内容です。
小学校3年生では「あまりで表す」「何個分+あまり」とする指導が中心になります。

Q. 商とあまりの順番を子どもがよく逆にします…→ 「『○人に配れて、×個あまった』という“口で言う形”を先に練習してから、式に直す」という手順を習慣づけると、定着しやすくなります。

Q. 割り算が文章題になると、すぐ混乱してしまいます→ 絵を描いて整理する練習が効果的です。状況を絵にすると「何を何で割るのか」が明確になります。
「実際に分けるとしたらどうなる?」と問いかけてあげるのがコツです。

まとめ|子どもの「納得」を引き出す教え方を大切に

割り算は、“式”だけを見るととっつきにくく見えるかもしれません。
けれども、「分ける」体験から始めて、生活にひもづけて考えさせることで、子どもはしっかり理解するようになります。

保護者が焦らず、「どうしたらこの子はわかるかな?」と寄り添ってあげることが、何よりの“家庭での学びの力”になります。

ぜひ、今回の3つのポイントを取り入れて、お子さんと一緒に「割り算って楽しい!」という気持ちを育ててみてください。

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