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【学生必見】スマホが勉強の妨げに?脳科学に触れご説明

こんにちは!福長塾の久保田です。

「スマホが気になって勉強に集中できない……」
この悩みは、今や学生だけでなく大人にとっても共通のものです。

スマホは情報源であり、連絡手段であり、娯楽でもありますが、学習においては大きな“集中の敵”にもなり得ます

今回のコラムでは、最新の研究データや脳科学の知見をもとに、スマホと上手に向き合うためのヒントを紹介します。

目次

➀ スマホは机の上にあるだけで集中力が下がる?

スマートフォンを見ていないつもりでも、実はそれだけで「集中力」が大きく削がれているかもしれません。
アメリカ・テキサス大学で行われた興味深い実験があります。

この実験では、参加者を3つのグループに分け、それぞれに記憶テストを実施しました。

・スマホを別室に置いたグループ
・スマホをカバンの中に入れたグループ
・スマホを机の上に置いたグループ

結果は明確でした。スマホを別室に置いたグループが最も高い成績を記録し、逆に机の上にスマホを置いたグループが最も低いスコアとなりました。

つまり、スマートフォンが目に入るだけでも、脳は「気を取られる準備」をしてしまうのです。通知が来ていなくても、無意識のうちに“次に来るかもしれない”という期待や不安で集中が妨げられてしまいます。

これは「注意資源理論(Attentional Resource Theory)」とも関係しており、人間の注意力には限界があるため、たとえスマホを使っていなくても、その存在が脳のリソースを奪ってしまうと考えられています。

勉強中は、スマホはできる限り視界から消すことが重要です。物理的に別室に置くことで、“思い出すきっかけ”すら遮断することができ、脳が完全に学習モードに入ることが可能になります。

「通知が来てないから大丈夫」「触ってないから問題ない」ではなく、“見えない場所にしまう”ことこそが、集中力を最大化する最良の方法なのです。



② マルチタスクは非効率、学力低下につながる

「ながら勉強」は効率的なように見えて、実は大きな落とし穴があります。
スタンフォード大学の研究によると、SNSやスマホの通知を頻繁に確認しながら勉強をする学生ほど、情報処理能力・集中力・記憶力が著しく低下することが明らかになっています。

これは脳が同時に複数のことを処理できると「錯覚」しているだけで、実際は1つずつタスクを切り替えて処理しています。
この切り替えのたびに脳は「再起動」のような動作をしており、その負荷が積み重なることでパフォーマンスが大きく落ちてしまうのです。

通知を1回受け取るだけで、集中状態を回復するのに15分以上かかるとも言われています。つまり、1時間に3回通知が来れば、ほとんど集中できていない状態で勉強していることになるのです。

このような「集中の破壊」を防ぐには、スマホの通知をOFFにする、あるいは勉強中だけ機内モードにするなど、物理的・仕組み的に対策するのが非常に有効です。
最初からスマホを使えない状態にしておくことで、誘惑に負けにくくなり、集中しやすい環境を作れます。

勉強中に必要なのは、時間の長さではなく「どれだけ深く集中できたか」です。
マルチタスクをやめ、一点集中の時間を確保することで、学習効率は驚くほど高まります。

③ 夜のスマホ使用は睡眠と記憶の敵

夜にスマホを使ってしまう…これは多くの学生が抱える習慣ですが、実は学力に直結するリスクを抱えています。
スマートフォンやタブレットなどの画面から出るブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑えてしまうことが、複数の研究で報告されています。

このメラトニンが十分に出ないと、眠りにつくまでに時間がかかり、睡眠の質そのものも低下します。
結果として、翌日の「集中力」「判断力」「記憶の定着率」が落ち、勉強の効果が半減してしまうのです。

ある研究では、寝る前の1時間にスマホを使った学生は、使わなかった学生と比べて記憶テストの結果が著しく低下したというデータもあります。
「ちょっとだけ」「動画を1本だけ」…その油断が、翌日の学習効率に大きく影響してしまうのです。

これを防ぐには、就寝前1時間はスマホを使わない習慣を作ることが最も効果的です。
代わりに本を読む、好きな音楽を聴く、日記を書くなど、心を落ち着ける“アナログな時間”を取り入れることで、自然と眠りの質が上がっていきます。

そして質の良い睡眠は、脳の記憶の整理・定着を助け、学習成果を最大化するための鍵でもあります。
「夜スマホを我慢できるかどうか」が、次の日の勉強の成果を大きく左右する——この事実を意識して、日々のルーティンを見直してみましょう。

福長塾での取り組み

これまで説明した通り、スマホは便利な道具である一方、使い方次第で勉強の“最大の妨げ”にもなり得ます。
そこで福長塾では自習中にスマホを預けられるケースをご用意しています。
安心してスマホを預けて勉強を行えるのでいつもより集中した自習環境を実現しています!


福長塾では、こうした“学習の仕組みづくり”も含めてサポートしています。
勉強時間をムダにしないための環境づくり、一緒に始めてみませんか?

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